社内(学内)LANでインターネット接続するために、プロキシーを設定する必要がある場合、Local by FlywheelのWordPress(仮想のドメイン)にアクセスできないことがあります。
社内(学内)LANや、会社(学校)支給のPCでLocal by FlywheelのWordPressに接続できない場合は、この記事を参考に、解決策を検討してください。
どのような現象なのか?
Local by Flywheelで、WordPressを立ち上げると、 xxx.local
のようなドメインを割り当てます。これは、実在するドメインではなく、あなたのPCだけで有効なドメインです。
Local by Flywheelも起動しているのに、アクセスしたら「アクセスできません」のようなメッセージが表示されることがあります。例えば、以下のような画面です。

原因(裏側は、どうなっているのか?)
コンピューター同士は、IPアドレス(電話番号のようなもの)で通信しています。しかし、人間に取っては扱いづらいです。また、IPアドレスは通信のたびに変わることがあります。複数のサーバーで処理を分担している場合などです。そこで、 「ドメイン」が活躍します。
ポイントは、「ドメイン名」を使うが、実際の通信はIPアドレスということです。
そして、このIPアドレスを裏側(私たちが知らないうちに)で取得して、通信しています。
通常は、以下のように通信します。
- ブラウザのアドレスバーで、 xxx.local を入力する
- ブラウザは、hostsファイルをチェックして、 xxx.local を探す
- そこに記載されていれば、そのIPアドレスを使って通信する
- 無事、WordPressが表示される
Local by Flywheelが、WordPressを設置するたびに、管理者権限を要求するのは、この hosts ファイルに書き込むためです。
ところが、プロキシサーバーを導入していると、以下のようになります。
- ブラウザのアドレスバーで、 xxx.local を入力する
- ブラウザは、プロキシーサーバーに、 xxx.local の情報を要求する
- プロキシーは、 xxx.local を探すが見つからない
- プロキシーは「見つからない」とブラウザに返し、WordPressが表示されない
このような動きをします。つまり、hosts ファイルを見にいかないことで、WordPressが表示できません。
解決策
1. プロキシーサーバー(ネットワーク設定)を正しくしてもらう
最も良い解決策は、プロキシサーバーを適切に設定してもらうことです。例えば、開発に使うようなドメイン( xxx.dev、xxx.test、xxx.local など)は、プロキシサーバーが処理しないようにすることです。ネットワーク管理者に相談してください。(通常は、これぐらいの設定をしてくれているはずですので、正当な要求です)
2. 手動設定に切り替える
ブラウザのプロキシーサーバー設定を開いて、手動設定します。各ブラウザは「このドメインは、プロキシを使わない」と除外する設定があります。この除外設定に、 xxx.local を含めます。
ただし、この方法は難しいです。もしパソコンを外部に持ち出した場合は、設定を変更する必要があります。変更しないと、インターネットの接続できなくなります。
3. ブラウザを分ける
WordPressを学ぶように、普段使いとは別のブラウザを使います。そのブラウザでは、プロキシーを使わない設定にします。例えば、普段にGoogle Chromeを使っているのであれば、Firefox を使います。
Firefoxでプロキシを使わない設定をします。
Googleなどで「Firefox プロキシ設定」と検索することで、情報が見つかると思います。
1番の解決策は、「ネットワーク管理者に適切に設定してもらう」ことです。
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