クラウドソーシングサービスで仕事を受けるときに意識すること

近頃、企業に勤めるのではなく、「フリーランサー」として、個人で働く方が増えています。それに伴い、フリーランサーが仕事を得るための「クラウドソーシングサービス」が発達しています。

そもそも、クラウドソーシング(Crowd Sourcing)とは、「Crowd = 群衆」「Sourcing = 業務委託」という意味で、不特定多数の人に、業務を委託する新しい雇用形態です。

クラウドソーシングサービスとは、「クラウドソーシングを行うためのサービス」のことです。仕事を探している人(不特定多数の人)に、企業や個人が、仕事をお願いする(業務委託する)マッチングサービスです。

今回は、クラウドソーシングサービスを使って、サイト構築の仕事や、販売ページ制作の仕事を行っているWebシステムデザイナーの方にインタビューしました。

  • 「セカンドキャリアについて考えている」
  • 「新しいことにチャレンジしたい」
  • 「Web制作に興味がある」

という方は、ぜひ、ご覧ください。

今回、インタビューに応じてくれたのは・・・

2人のお子さんのママ。インテリアが好きで、雑貨屋&カフェめぐりが趣味。2019年に、toieeLabで、WordPress、Webシステム制作について学ぶ。同年に、インテリア雑貨販売の仕事を辞めて、Webシステムデザイナーにキャリアチェンジ。


Q. クラウドソーシングでは、どのような流れで仕事を受けるのでしょうか?

A. 今回は、数あるクラウドソーシングサービスの中で、「クラウドワークス」を利用しました。クラウドワークスでは、 (1)アカウント登録 (2)案件を探す (3)制作作業をする という流れで仕事を請負います。もう少し具体的に、説明しますね。

01. クラウドワークスに登録する

まずは、アカウント登録を行います。プロフィールには、顔写真があった方が良い(依頼者が安心できる)ということが書かれていたので、私は写真も掲載しました。

プロフィールには、自分のスキルを書くのですが、私は○○検定何級などのわかりやすい資格を持っていないので、どこまでを書いていいのか悩みました。

あれもこれもできます!と書いて、実際に仕事を請けた時に「できるって書いてたのに、こんな事もできないの?」となるのは避けたいし、かと言って謙虚すぎる書き方では選んでもらえないし、どう表現するかとても難しかったです。

最終的には、HTML/CSS、WordPressが使えます、とし、実際の状況(ECショップサイト制作および運用○年、WordPressサイト制作および運用○ヶ月)と、そのサイトへのリンクを載せて、どのくらい扱えるのかは先方に読み取ってもらうような形にしました。

02. 案件を探す & 仕事を請け負う

今の自分ができる案件がないか、普段から見ていました。
スマホアプリを入れておくと、毎朝おすすめ案件の通知が届くので便利でした。

ところがクラウドワークスで募集される案件は、依頼主側が知識のある方という場合も多く、求められる技術もそれなりに高くなるため、初心者にはなかなか応募しにくいところがあります。

ある朝届いた通知の中に、企業サイト制作の依頼がありました。

条件的にさほど厳しいことが書いてなかったため、これならできるかもと思い、一番最初に手をあげました。

実は、募集が出ると結構早い段階で皆さんがタタタッと応募されるんですね。
実績のある方がたくさん応募されている後ろから、実績ゼロの自分が「私も」と手をあげるのはなかなか勇気がいります。

なので、そんなプレッシャーを感じる前に応募してしまえ!と(笑)。

また、エントリー時に「こちらでの実績がありませんので、お値段については相談させていただきます。現時点では○○円で考えております」と、先方の希望価格帯の最低価格を提示した上でメッセージを添えました。

すると、急がれていたのかもしれませんが、30分ほどで「お願いしたいと考えています」という返信が来ました。

ただ、前回契約した方が、知識が乏しい上に最終的には連絡が取れなくなってしまったらしく、契約前に一度顔を見てお話しさせてほしい、との事でした。

クラウドワークスでは「契約前にクラウドワークス上のメッセージ機能以外でやりとりをすること」は、ガイドラインに禁止行為として明記されています。

ただ、どうしても事前の面談などが必要な場合は、事務局へ連絡をすれば可能とも書かれていたので、先方へ「禁止行為になるようなので事務局へ連絡をしていただけますか?」とお願いしました。

どうやらご存知なかったらしく「わかりました、すぐに連絡を入れておきます」と返信があり、その日の夕方にzoom(TV会議ツール)を使って顔合わせ兼事前確認を行いました。

挨拶のあと、どれくらいのものが作れるのか?WordPressについてどの程度理解しているのか?というあたりをいくつか聞かれました。

  • 独自ドメインを使ってサーバーにWordPressを設置できるか
  • 希望するプラグイン(SEO関連)を入れてくれるか
  • 問い合わせフォームが作れるか

正直なところ、さほど難しい要求はなく、一般的な企業サイトが出来上がればOKというもので、toiee Labで学んだ事で充分対応できる内容でした。

そして、数回のやり取りの中で、WordPressだけでなく、周辺知識もある程度理解していると伝わり、相手に信頼していただけました。(レンタルサーバーはどこがいいのか、SEOの観点から気をつけることはどんなことか、など)

1時間ほどお話しをして「では、お願いします」と、正式に仕事を引き受けさせていただくことになりました。

03. 作業に取り掛かるまで

クラウドワークスの場合は

  1. 依頼主がクラウドワークスへ代金を振り込む
  2. 制作者がサイトを制作し、依頼主がクラウドワークスへOKを出す
  3. 制作者へクラウドワークスから手数料を引いた代金が振り込まれる

という流れでしたので、1.の確認後、制作に取り掛かりました。

連絡ツールについては、最初の顔合わせの段階で「チャットワークで連絡を取り合いたい」という先方の希望がありました。チャットワークでもslackでもいいのですが、依頼主とのやりとりは、画像やテキストのやりとりがしやすいものであることが必要だなと感じました。

これが、もし、メールでのやりとりだと、情報確認も手間取りますし、画像やテキストファイルなどのやりとりも面倒だったと思います。

必要な情報については、これとこれを教えてください、という形で、こちらから何が必要かのリストを渡しました。

請け負う範囲にもよりますが、サーバーのログイン情報やドメイン情報、WordPressのパスワードを何にしておくか、管理者アドレスはどれにするか、などです。

サイトの内容については、先方が「画像もテキストも全て用意します」ということでしたので、テーマカラーと、どのようなイメージに仕上げたいかを確認しました。

とはいえ、イメージの共有は言葉ではなかなか難しいので、参考になるサイト(こういうイメージにしたい、と思うサイト)を3つほど選んで教えて欲しい、とお願いしました。

04. 作業をする

必要な情報が揃った時点で制作作業をスタートしました。

通常ならまず、モックアップを作って提示するところからだと思うのですが、その時のクライアントは「きっと、そちらの方がセンスが良いと思うから、デザインについては全てお任せします」との事でしたので、私の中である程度イメージだけを考えて、WordPressで直接制作を進めました。

しかし、「全てお任せします」とは言っても、それなりにこだわられるポイントなどもあり、色々な部分で修正が必要でした。

例えば、依頼された時に伺ったイメージを元に作り進めていたところ、後から依頼主から送られてきた様々な画像が、サイトイメージとは、全く異なるものだったということがありました。

その結果、サイトの雰囲気を画像に合わせて作り直すことになり、最終的には、ほとんどの箇所を作り直すことになりました。

サイトイメージに使用画像(特にヘッダー画像)は大きく影響します。

ですので、今後仕事を請け負う際には、テキストのみで先に作り出すのではなく、使用画像が揃ってから、全体イメージを考えることが大切だと感じました。

また、途中で出てきた要望としては、ナビメニューの上あたりに電話番号などをいれてほしい、ということがありました。メインの部分は配置の調整など大抵のことができますが、ヘッダーの上となるとテーマファイルを触らなくてはいけません。

最初に聞いていれば、テーマ選びの段階でそういったデザインのものを探すということもできたのですが、作業後半で聞いたため、今更テーマを変更するというのも難しく、当時の私では「テーマファイルを編集」というの作業は、かなりハードルの高いことでした。

toieeLabのコミュニティ(Slack)へ質問を投げて、参考になる情報をもらい、応援してもらいながら「今からやります!」と宣言をして、ドキドキしながら編集したことを今でも覚えています。

うまく表示できた時には、「できましたー!」とコミュニティへ報告しました。
あの瞬間の喜びは、きっと家族や友人に伝えても理解してもらえず、温度差にがっかりしてしまうことになったと思います(笑)。

苦労や大変さを共有できるコミュニティのメンバーだからこそ、分かち合えるものがありました。

「うまくいってよかったですね!」「おめでとう!」と、嬉しいコメントをもらい、嬉しさも倍でした。

ほどなく完成したサイトをクライアントに見てもらい、細部の修正を行って、クラウドワークスへ納品完了の報告をし、初制作の仕事が完了しました。

完了後に双方から相手の評価をするシステムになっているのですが、先方から「とても気配りをしてくれ、言われたことだけをやっている方とは違い、プロとして提案してくれる、信頼のおけるクリエーターさんです」 という評価コメントをいただいた時は、本当に嬉しかったです。

格安で引き受けた初仕事でしたが、自分のできる精一杯の提案と制作作業をやってよかった、と思いました。

Q. 仕事を行う上で、意識してやっていることは?

A. クラウドワークスは、自分に合う仕事を見つけられるように、マメにチェックするようにしています。

作業面でのスキルはまだまだなので、せめて信頼はしていただけるように、嘘をつかずに、自分のレベルを相手にしっかりと伝えるよう心がけています。

明らかにできないことは、「すみません。今の私ではできません」とはっきり伝えます。 しかし、やった事がないからといって、依頼された事をすぐに「できない」と断るのではなく、まずやってみる、という事も必要だと思います(これが学習の良い機会になります)。

やりとりの面では、レスポンスを早くする事を心がけました。

調べてからでないと回答できない事の場合は、ひとまず「確認して、改めて連絡します」「外出中なので、○時頃に連絡します」などを返信しておくようにし、可能な限りその後の連絡も早くするようにしました。

また、相手が知らない情報を伝えるときには、専門用語を避け、図解を入れたりして分かりやすい説明を心がけました。

仕事に限らず、チャットツール(メールも含め)での、ちょっとした言葉選びの間違いから、相手を不快にさせてしまうという事はよくある事です。

不用意な言葉使いで仕事が気持ちよく進められないということにならないよう、必ず、文章の見直しをしてから送信するように気をつけています。

こちらからの提案は、なぜそうした方がいいのかという私の言葉での説明と、可能な場合は、一次情報のリンク(正しい情報からの判断であることを伝えるため)を合わせて送るようにしました。

あとは、「サイト制作ができる」ということを周りに伝えてあります。
すると、友人が紹介してくれたりしますので。

Q. 大変だと感じたことは?

A. クラウドワークスに限らず、スキルの高いWEBデザイナーの方がたくさんいるので、その中で、自分に仕事を依頼しようと思ってもらう事はなかなか難しいです。

アピール以前に、高スキルの方がズラリと手をあげている中、初心者である私が手をあげることにかなり抵抗を感じます(笑) 。

タイミングを逃すと自分に負けてしまうので、早い段階で、手をあげるようにしていますね。

Q. 今頑張っていること、これから頑張ろうと思っていること

A. toieeLabで、WordPressについて一緒に学んだ仲間と、今でも週一回の勉強会を続けています。現在は、ProgateでPHPを学んでいます。

PHPの次は、JavaScriptをやってみようという話になっています。 難しくなってきても、皆で一緒にやっていると続けられるので、同じ志の仲間がそばにいることは、本当に心強いです。

あとは、クラウドワークスでの必須条件に、「フォトショップ」「イラストレーター」と書かれている案件が多いです。 現状、類似ソフトで問題なく編集できていますが、「類似ソフトなら」という応募の仕方だと取り上げてもらえない場合も多いかなと感じるので、そろそろ、導入して使えるようにしておきたいと考えています。

Q. 最後に、「Webシステムデザイナーとして働きたい」と考えている方へメッセージ

A. どの程度作れるようになったら、仕事をとれるレベルと言えるのか?というところが、迷われる部分だと思います。

実際、自分よりスキルの高い人がほとんどですし、募集内容で知らない言葉がたくさん並んでるような案件もあるので、「こんなに未熟な私に仕事なんて・・」と、尻込みしてしまいそうになります。

しかし、募集内容に目を通すと、意外と簡単な事で募集されていることがよくあります(価格は低いですが)。 自分にできそうなレベルの案件から、練習のつもりで回数を重ねる事で、少しずつ次のステップへ進めるようになります。

最初の一歩(応募する)はドキドキですが、ぜひ、一番乗りで手をあげてみてほしいなと思います。

ー ありがとうございました。


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